【お役立ち情報】口腔ケアって大事なの?
こんにちは!
施設長の鈴木です!
今日は介護に役立つ情報を掲載します
ちょっと文字数多めですがお付き合いください(*^。^*)
突然ですが皆さん、【口腔ケア】って知っていますか?
高齢者の方の身体機能や認知機能等によって
歯間ブラシやスポンジ等、使用する物品、介助する部分も変わって来ますが
端的に言うと『口の中のお手入れ全般』を表します。
この口腔ケア、そもそも目的は何でしょうか?
・・・はい。
もちろん口の中を清潔に保つことなんですが。
そこをもう一歩踏み込みまして、『なぜ口の中を清潔に保つ必要があるのか!』
これを知らない方がとても多いんです
そこで!口腔ケアをしっかりやる事によって
得られるメリットを紹介します
①誤嚥性(ごえんせい)肺炎の予防
誤嚥性肺炎の原因はおもに2つ。
食道へいくべき食べ物が気道へ入ってしまい炎症を起こすケースと、
だ液を飲み込む時に誤嚥を起こし、だ液のなかの細菌が肺に入ってしまい発症するケースです。
高齢者の方は、睡眠時など知らない間にだ液を誤嚥してしまっていることが多く、
誤嚥性肺炎は高齢者の方の死亡原因の中でも上位にあります。
口腔ケアは口腔内を清潔に保ち、また誤嚥を緩和させるリハビリも兼ねているため、
実施した方とそうでない方では、口腔ケアを行った方のほうが、
2年間の誤嚥性肺炎の発症率が低くなっているそうです。
②認知症の予防
口腔ケアでは、歯や噛み合わせなどのケアも行います。歯でしっかりと噛めるということは、
脳への良い効果が期待できると言われています。 歯が20本以上ある人と歯がほとんどなく
更に入れ歯も使わないという人とでは、認知症の発症リスクが1.9倍も異なるという
結果が出ています。歯を失う原因のひとつである歯周病などの炎症は、
直接脳に影響を及ぼす危険性があると考えられています。
また、噛む力の低下は脳の認知機能の低下も招く恐れもあります。
なんでも噛める人に比べ、あまり噛めない人は認知症の発症リスクが1.5倍も違います。
しっかり噛むことが困難になると脳への刺激が少なくなり、脳が萎縮し認知症にも
なりやすくなります。 口腔ケアは、噛むという機能がしっかり働くようサポートすることで、
認知症の予防にも役立てることができます。
③心臓病の予防
これは意外ですね!
歯周病がある人は、心臓病になるリスクが高いと言われています。
歯ぐきや口の中の粘膜が傷つき、その傷口から口腔内の歯周病菌が血中に入り込むと
動脈硬化を引き起こす原因となることがあります。 症状が進行してしまうと、
心筋梗塞や狭心症などが起こり、最悪の場合だと死にいたることもあります。
口腔ケアではケアの前にお口の状態をチェックします。また傷口に菌を近づけさせないために
だ液の分泌を促したり、歯周病そのものにならないためのケアも行います。
そうしたことで口腔内からの心臓病を未然に防ぐことが可能になるのです。
④糖尿病の予防
糖尿病になる一歩手前の症状を持つ人を「境界型」といいます。
調査によると、境界型になるリスクを歯周病が無い人とある人で比べたとき、
中程度の歯周病がある人では2.1倍、重度の人では3.1倍もの差が生まれるそうです。
血中に歯周病菌が入り込むと、 血糖値を下げるインスリンの障害になるとされています。
さらに最近の研究では歯周病による歯ぐきの炎症が糖尿病を発症・悪化させるこということが、
明らかになりつつあるようです。 一見何の関わりもないように見える口腔ケアと糖尿病ですが、
歯周病にも原因があると考えられてきているため、糖尿病予防にも効果を
発揮するのではないかと期待が寄せられています。
⑤化学療法( 抗がん剤治療 )をする方の苦痛の緩和
実はがんの方の苦痛、痛みの緩和に口腔ケアが有効なんです。
抗がん剤治療の影響を最も大きく受けるのは口腔内の活発に分裂、増殖している細胞です。
歯ぐきや口、喉の内側の皮膚(口腔粘膜)は感染症などの菌が体内に侵入するのを防ぐため
絶えず分裂、増殖し、防御を行っています。
しかし、化学療法の影響で、これらの細胞が破壊されるとほんの小さな傷でも
粘膜炎や口内炎といった炎症が引き起こされ、口腔内が痛むことがあります。
口腔ケアをしっかり行い清潔に保つことで少しでも痛みを緩和する事ができると言われています。
実は口腔ケアはこれだけの効果がある大切なケアなんです
草加幸楽園では職員の意識、スキルの向上の為に【口腔ケア研修】を
近日予定しております(*^^)v
その際に研修の様子の写真等更新したいと思いますのでぜひご覧ください
最後までお読みいただきありがとうございました!